学生へのメッセージ　＃エアDAION

学長の本山秀毅先生からの呼びかけで、教員から学生にメッセージが届けられています。

私も全学生に向けて次のようなメッセージを送りました。

この中の100曲リスト（広瀬大介氏作成）はポータルサイトからダウンロードできます。

ぜひ、apple musicの推薦音源とともに100曲を、あるいは気になる作品を聴いてみてください。

＜非常時の音楽体験

　2020年4月の今を10年後、20年後のあなたが思い出したとき、何が一番心に残っているでしょう。

　戦争にも匹敵するような前代未聞の非日常のなかで、そういう時だからこそ、音楽を聴きたい、と心が叫んでいます。このような時だからこそじっくりとふだん聴かない音楽と向き合ってみませんか？もしかすると人生を変える一曲に出会うかもしれません。

　つい、先日、音楽学者の広瀬大介さんが「若いうちに聴きたい100曲」というリストを公開されました。「若いうちに」、というのは年齢を重ねるごとに、体力も気力も衰え、なによりもフレッシュな感受性がなくなるということだと思います。

　ご本人の許可を得て、100曲のリストとApple Musicのプレイリスト、各曲への一言解説をご紹介します。バッハ以降20世紀までの作曲家が並びますが、大作曲家は3曲まで、うち１曲はマイナー作品、という条件をつけたことでかくれた名曲の発見があり、プレイリストは、演奏法、演奏解釈をしるよい道しるべとなっています。

　えてして音大生は自分の専門である音楽ジャンルしか聴かないという人が多いのですが、たとえば、管楽器であれば、あえてピアノ曲や歌曲を聴くことで、一台の楽器から大きな音楽がきこえるにはどうすればよいか、もっと歌がきこえる演奏にするには、と考え表現を広げるためのヒントを与えてくれます。

　このような時だからこそ、平時には心に響かない音楽が人生を変えるほどの衝撃を与えてくれるかもしれません。

　新学期にお会いしたときに「100曲、コンプリートしました！あの曲は最高でした！」と声をかけてもらえることを楽しみにしています！