大学院音楽学研究室ブログ-Osaka College of Music

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授業の風景 録音室実習

すっかり夏休みのupとなりましたが、7月3日(水)にK号館の録音室での録音実習を行いました(短大「音楽探検」)。

 

生演奏の音と、最新鋭の機材が備えられたスタジオで録音した音にはどんな違いがあるでしょうか?

 

この日、スタジオでのレコーディングを体験した皆さんの楽器はクラリネット、フルート、ピアノ、声楽。

リハーサルで1度演奏した後、コントロールルームに控える他の履修生の皆さんには

演奏についてのディレクション体験にもトライしてもらいました。

 

これは前週に「クリエイティブ・ヴォーカル演習」(岡崎雪先生)の授業で行われいてたものですが、授業の一環とはいえ、録音前に緊張している仲間へ、短い言葉で的確にアドバイスをするのは、意外に難しいものですね。

 

「細かい音、焦らないで大丈夫」

「リラックスして」

など励ましの言葉が飛んでいました☆

 

本格的な商業録音では、演奏に加えてプロデューサーやディレクターと呼ばれる人の

このディレクションと、録音エンジニアによるマイクのセッティングや編集作業、

ジャケットのヴィジュアルデザイン、プロモーション用音源や映像、宣伝などなど、

演奏以外の幾多の作用が噛み合って、はじめてその録音が多くの人の耳に届くというわけです。

 

さて、自分の演奏が録音されたものをプレイバックで聞いてみた感想は…

「実際よりいいかんじに聴こえる」

「響きが豊かになったみたい」

「普段聴くCDみたい」

と、全員が実際の演奏よりプラスの自己評価となりました^0^

これはリバーブ(残響)の効果をかけて頂いたからですが、

実は録音の大きなメリットの一つは、自分の演奏を客観的に聴けることです。

演奏している時は気が付かないことも、第三者としてクールダウンして聴いてみて

わかること、ほかに試してみたいことを発見して、また次の演奏に生かせるとよいですね。

 

私(松本)も録音の現場に演奏者側のスタッフとして立ち会うことがあります。

ホールを借りての室内楽録音や、スタジオで行われるテレビや舞台の音楽の録音など。

生のコンサートとはまた違い、録音エンジニアの皆さんの耳や「職人技」に触れるのも

刺激的な時間です!

 

K号館の録音室には最新鋭の機材が備えられています。

オーディションの提出音源などの録音にも、理想的な環境ですので、

在学生の皆さんはぜひ有効活用してください。

録音室はこんな場所です。

https://www.daion.ac.jp/campus/100anniversary/recordingfloor/

 

録音室のレコーディングエンジニア、内田さん、山本さんには

大変お世話になりました。

ありがとうございました!  

 

(担当 松本京子

録音室にて

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