本学客員教授 礒山雅先生の特別講義のお知らせです。
他専攻の方も是非いらしてください。
礒山雅先生 特別講義
◆日時:12月13日(木) 15時15分〜18:00(途中、4限のあとに15分休憩)
◆場所:A305教室
「バッハにおける言葉と音〜受難曲を中心に」
本学客員教授
礒山 雅
バッハの声楽曲のすばらしさが言葉と音の緊密な関係に由来することは、つとに語られる通りである。両者の緊密な結合があってこそ、聖書場面のレチタティーヴォが、歌唱楽曲に劣らぬ表現力をもって訴えかける。バッハのこうした書法が西欧文化における修辞学の伝統に支えられているという認識は、近年広く共有されるようになった。修辞学的「フィグール論」を援用してのバッハ解釈に魅了される学徒も、少なくない。だがそれは、どこまでの可能性をもつのであろうか。本講演では《マタイ受難曲》《ヨハネ受難曲》両名曲の聖書場面から言葉と音の意味深い結合の具体例を抽出し、さらにアリアへと考察を及ぼすことによって、修辞的叙述法の実態を探り、研究の可能性を見極めることとしたい。
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