大学院音楽学研究室ブログ-Osaka College of Music

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「音楽制作演習」コンサートレポート

先日の記事でご案内いたしました「学生による自主企画コンサート」が無事終了し、授業の担当教員 松本京子先生より、コンサートレポートを頂きましたので、ご紹介します。


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去る11月28日、「音楽制作演習/音楽プロデュース実践演習」の自主企画公演
「秋の尺八コンサートin庄内」(ミレニアムホール)が終了しました。

ご来場の皆様、チラシ掲示にご協力頂いた近隣店舗の皆様、ミレニアムホールや日本語ライティング支援室、印刷室など
公演開催にあたりお世話になった皆様へ厚くお礼申し上げます。


そして、ご多忙の中、ゲスト出演頂いた尺八の星田一山先生には深く感謝申し上げます。

事前にシュミレーションしていた当日の段取りも、実際にはホールという場所に立たなければ
経験できないことが多く、当日の一つ一つの過程が、出演者、裏方スタッフのいずれにも貴重な経験となりました。

普段は何気なく自分たちがステージに立ったり、客席で聴いているコンサートは、
例えば、舞台の中で楽器や声が最もバランスよく響く場所探しや、
聴く人がすっと演奏に集中できるタイミングで絞られる照明や、ドアの開くタイミングや速度、
ステージに立つ人のちょっとした仕草や視線の動き等々、演奏そのもの以外にも山ほどの要素の積み重ねで
成り立っています。

公演の次の週の授業では、記録映像を見ながら、出演した人、裏方を務めた人それぞれに公演を振り返りました。
本番にハプニングはつきものですが、その際に瞬時に適した対応を決断し実行出来たことは、メンバーの貴重な経験になったことと思います。

今回のコンサートは、邦楽器の尺八とピアノや声楽、カホンといった西洋の楽器との共演に挑戦しました。
星田先生との打ち合わせやリハーサルでは、邦楽と西洋音楽の音階やテンポやリズムの概念の違いについて、
尺八と自分の演奏する音を重ねて実感したこともあったことでしょう。


アンケートでは、尺八とピアノ、歌、カホンによる「アメイジング・グレイス」と尺八独奏による本曲「木枯」が特に好評でした。
そして、公演当日の日中、ポスターを身体に下げて商店街を回ったことで来て下さった方もあり、広報チームの頑張りも光りました。
事前の広報では、TwitterFacebookといったSNSを活用、演奏会へのチラシ挟み込みなど、それぞれに少しずつですが成果が生まれました。


今回の公演制作の経験が、今後の音楽活動や一般企業などでの仕事にも生かされることを願っています。

 松本京子



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