12月13日 礒山先生の特別講義が行われました。
礒山先生には客員教授として、半年に一度、特別講義を行っていただいています。
今回は前回ブログにもあったように、バッハのカンタータ179番を具体例として、音楽研究としてどのようなアプローチをとりうるのかを丁寧にレクチャーしてくださいました。
もし、教室に、バッハについて、ほとんど関心がなかった他専攻の学生がいたとしても、おそらく、今回のお話はそれなりに理解できたでしょうし、音楽学の研究者であってもカンタータ179番に関する充実した資料群と、179番と連関する楽曲群、言語テキストと音楽の密接な関係にかんする分析については学ぶところ大だったでしょう。つまり、この特別講義は、どんなレベルの受講者でもそれなりに得るところがある、稀有な講義だったのです。
講義の最後にもう一度、途中で止めずに、通してカンタータ179番をきいたとき、講義を受ける前には得ることができなかった大きな感動を覚えたのは私一人ではなかったはずです。
そして、講義終了後は今年で修了する大学院生が中心になり、ささやかな会食の会が開かれました。院生たちはみな「修了してもこの特別講義には出席したい」と口をそろえていました。
音楽学のOBのみなさんも、母校の特別講義に足を運んでみられませんか？もちろん在学中の他専攻のみなさんも。次回は来年のおそらく7月頃になるかと思います。
（井口）
