大学院音楽学研究室ブログ-Osaka College of Music

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音楽博物館で北インド音楽

音楽博物館で北インド音楽

 12月19日、「諸民族の音楽」授業にゲスト講師、田中峰彦さん(シタール)、田中りこさん(タブラー)をお招きしました。

 この授業はふだんは大教室で、視聴覚資料をつかって行っていますが、インド音楽については、現地で学ばれた専門家をおよびすることにしました。
 ラーガや、ターラといった基礎的な音楽概念も、あまりに深遠で、参考書を読んでも釈然としないのですが、演奏を用いて解説されると、少しずつ理解に近づける気がします。この日の演奏では、シタールが宗教音楽のヴェーダを源とする「歌う」楽器だ、という説明と、師匠から唱歌(しょうが)のかたちで口伝えにリズムを身体に染み込ませるタブラーのレッスン方法が紹介され、学生たちも真剣にききいっていました。伝統音楽と、民衆に親しまれている歌謡(ガンジーの愛唱歌)など幅広いレパートリーが披露されました。即興の部分は掛け合いがまさに、お二人の対話のようにきこえました。

 音楽博物館には、インド楽器も豊富に展示されていますので、こういった講義のあとに、楽器を見てまわることも可能です。そして、終了後、お二人に見ていただいた倉庫のシタールやタブラーも、とても状態がよいことがわかりました。この博物館にはまだまだ潜在能力がありそうです。