大学院音楽学研究室ブログ-Osaka College of Music

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♪音楽畑春号

音楽畑春号を発行いたしました。
春号は、新入生の自己紹介特集です。
また、新しく卒業生へのインタビューコーナーを作りました。今回は、2009年3月に卒業され、現在中学校教員の菊一旭大さんです。


<春号Contents>
●巻頭言 西村理/頑張らない、無理しない、立ち止まらない
●新入生自己紹介  [新1回生] 霞末光輝/堀志帆
            [新大学院1回生] 山中直/山村磨喜子
●インタビュー 菊一旭大さん
音楽学専攻 教員、学生紹介
●お知らせ
●編集後記


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巻頭言をご紹介いたします。


【音楽畑 2011年度 春号 巻頭言】


      頑張らない、無理しない、立ち止まらない


           西村理

 桜がちょうど満開の日曜日に、初めてハーフ・マラソン大会に参加した。ハーフなので、マラソンの半分の21.0975キロメートルという距離を走ったのだが、これだけ長い距離を走るのも人生で初めてのことだった。ウィーン留学中にランニングをすることの楽しみを覚えたという話は、2009年度の秋号の『音楽畑』に書いた通りである。今、確認したら、その時にハーフ・マラソンの大会に参加することを目標に走っていると書いてあったので、それがようやく実現したことになる。
 大会当日。いつもよりは早めのペースで走りつつも、15キロまでは思ったより順調に走っていた。ところがいきなり左足が攣りそうになり、次に右足も攣りそうになった。仕方なく2、3回ストレッチをするために立ち止まって、ペースも遅くしながら完走はした。1時間50分は切ったのだが、思うように走ることができず悔いを残すことになってしまった。
 走っているときのことを思い起こしてみると、「頑張らない、無理しない、立ち止まらない」という自分のモットーに従っていた。確かにストレッチのために立ち止まってはしまったのだが、最初から最後まで頑張らず、無理せずに走っていた。きっと頑張って、無理して走っていたら、とくに最後の数キロメートルのところでそうしていたら、完走できなかっただろう。日常生活に置きかえれば、頑張って、無理したら、自分のやりたい仕事も与えられた仕事も遂行できなくなってしまう。立ち止まらないことのほうが大事である。立ち止まらないようにするにはどうしたら良いのか自分の能力を考えて判断しなくてはならない。そんな自分のモットーをハーフ・マラソンを通して再認識したのであった。


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(く)