大学院音楽学研究室ブログ-Osaka College of Music

大阪音楽大学大学院音楽学研究室に関連するお知らせをお伝えしていきます。研究室mail address:ongakugaku@daion.ac.jp 最新情報はTwitterで!

♪音楽畑夏号

夏休みになってしまいましたが、音楽畑夏号を発行しました。
たいへん遅くなり、申し訳ありません。

<夏号Contents>
●巻頭言 高橋浩子/節約
●卒業・修士論文中間発表
       [4回生] 上羽義信/菊一旭大/昼馬卓也/山口萌子
       [大学院1回生] 池須安希
●お知らせ
●編集後記

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巻頭言をご紹介します。


【音楽畑 2008年度 夏号 巻頭言】


           節 約
                       高橋浩子


 皆さんはお気づきだろうか。この頃、A号館やH号館の廊下の照明が落されていることを。
 同じようなことが1970年代の石油ショック時にもあった。アラブの産油国が、このまま石油を掘り続けていたら何時かは石油が枯渇する、そうなると自分たちの国の将来はない、少しでも長く自国の繁栄を支えようと原油採掘制限の石油戦略を打ち出したのだ。これによって世界経済はテンヤワンヤの騒ぎとなった。
 日本でも石油が入ってこなくなる! エネルギーは節約して使わねば! とのかけ声で、日本全国エネルギー節約運動みたいなのが起こって、われらが大阪音楽大学も廊下の明かりを2分の1に落とした。暗い廊下時代はどのくらい続いただろう。いつの間にか廊下の明かりは元通りになり、明るい日々が戻った。
 そして今年。地球温暖化、かつてない原油高、食料の高騰に見舞われている。公共広告機構は「明日のエコでは間に合わない」と警告している。で、私たちはせっせとエコバッグなるものを携えて買い物に行く。手にしているエコバッグがどれくらいの石油を消費して作られているのかも知らずに…。
 これってどこか矛盾していない?
 先日行われた北海道サミットでも地球温暖化の阻止、アフリカ食料難回避のための策が練られた。煌煌と光り輝く広間と会議室で、全国から集まった2万人の警察官に護られて、超高級な晩餐を楽しみながら…。
 これってどこか矛盾していない?


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資料室に音楽畑を置いていますので、専攻生のみなさんは、資料室に来ることがあれば
持っていってくださいね。


今日もとっても暑いです。ふぅ。

(く)