本当に長くお待たせしました。
本日、6月4日(木)より本研究室の一部授業が大学での対面式授業として始まります。
すでにオンラインは3週目を迎えていますが、やはり楽器を用いたり、細かなやりとりが必要な授業は他の科目に先駆けて平時の状態となります。
もちろん、種々の感染防止対策を守るという条件つきですが、まずはスタートを切ることができてほっとしています。
P103室には3月から新たなチェンバロが設置されていたのですが、ようやく今年、大学院新任の中野振一郎先生ほかの指導により活用されることになりました。
オンラインも徐々に軌道に乗りつつあります。
ただ、少人数であったり、文献講読がメインであったりするとさほどデメリットは感じませんが、大人数、映像音響を多用といった科目はやはり無理が生じているように感じます。
意外な発見もありました。
大人数のクラスの1限は例年なら遅刻者、居眠り続出、教室の後ろにかたまって座る光景がふつうでしたが、Zoomではそういった問題がおきないこと、また、ある授業のコメント欄は通常の教室での小レポート以上にきちんと書かれていること、Q&Aを使って言いにくい授業への希望なども送られてくることなどなどです。
前期の最後に学生アンケートを実施して、その結果をみて半年後に気づくような問題がその日の授業の直後に判明します。
昨日はある学生から英文講読の授業は楽しく新たな発見が多いが、進み方が早すぎてこのままだと辛いと率直で丁寧なコメントが送られてきました。
(ちなみに読んでいるのは52夜連続自宅コンサート配信で話題をよんだピアニスト、イゴール・レヴィットIgor levitについてのThe NewYorkerのAlex Rossの記事です。昨年末にイゴールは殺害予告の脅迫を受けていたのですね。彼の反レイシズムの社会活動は見えざる敵をつくり、その闘いのさなかでベルリンがロックダウンされたということを初めて知りました。配信を見たときは天才的ピアニストとしてのイゴールしか見えていなかったのですが…)
さっそく、次回の授業で改善したいと思っています。(井口)
自粛の象徴?