7月8日に、本学の客員教授、礒山雅先生による特別講義『モーツァルト流「愛の描き方」』が開催されました。
モーツァルトのオペラ作品《コジ・ファン・トゥッテ》に焦点があてられ、台本と音楽をドラマの構成や進行に即して見直すことの重要性について、大変わかりやすく、丁寧にレクチャーして下さいました。
楽曲分析や作品研究をする際に見逃しがちである、作品が本来もっている真価にいかに向き合うべきかを再考させられる講義でした。
音楽学専攻生のみにとどまらず、ピアノや弦楽器専攻、そして声楽専攻の学生が聴講し、オペラ作品を演奏、解釈し、味わうことのおもしろみさを実感することのできる貴重な時間になったことと思います。
モーツァルトが描く女性像がどれほど魅力的で、また人間的であったかについても論じられ、改めて彼のオペラ・ブッファ作品についてゆっくり鑑賞したいと思いました。
先月新たに発刊されたばかりの礒山先生による著書「モーツァルト」（ちくま学芸文庫）も再び読んでみたいと思います。
はやくも、礒山先生が次に来校してくださる際にどのような講義が、そしてお話をきくことができるのかが今から楽しみです。
（す）
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