大学院音楽学研究室ブログ-Osaka College of Music

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初・プログラムノート!

 先週の金曜日に、大学の「第51回定期演奏会」が ザ・シンフォニーホールで開催されました。
 この時のプログラムノートを書いたのは、音楽学専攻3回生のふたり。
 「初めて演奏会のプログラムノートを書き、演奏を聴く」という経験をした二人に、感想を書いてもらいました。



『プログラムノートを書くことは1回生の頃から憧れだったので、今回書くことができて本当に嬉しかったです。絶対に文献などから文を引用しないつもりでしたし、今も頑張っている楽曲分析を言葉で説明したかったのですが、限られた字数で伝えたいことを伝えるのはとても難しく、何度も文章を練り直してようやく完成することができました。

 技術はもちろん、力強く明快でクリアな音、そして何よりも音楽を心から楽しんで演奏する丸山耕路さんの音楽が私は元々大好きでした。定期演奏会前にオーケストラと丸山さんの初めての合わせ練習を聴講したり、ほんの一瞬ですがお話したり、定期演奏会の前々日には別の演奏会へも演奏を聴きに行きました。演奏で人の心を動かすことは容易ではありませんが、それを実現している丸山さんは素晴らしいですし、自分も文章で人の心をいつか動かしてみたいなと思います。また演奏には、奏者が今まで培ってきた技術はもちろん、性格までも反映しますが、文章においても同じことが言えると思います。今回私のプログラムノートを読んでくださった方々に、「この辺に奥坊らしさが出ている」といくつか感想を頂きました。自分では決して気付くことはありませんでしたが、こんな私の文章にも’’私らしさ’’が出ていたんだなぁと実感するとともに、そう言っていただいたことにとても感動しました。
 私が書いたプログラムノートには多くのキーワードが詰まっています。これを読んでくださった方々が、読むだけで終わることなく、そのキーワードに興味や疑問を持ち、追求していってくれれば良いな(まさに音楽学!)と思います。そして私自身も、これを基に更なる飛躍を目指して、もっともっと頑張ります。』(奥坊由起子)


『今回、定期演奏会のプログラムノートを書かせていただき、とても良い経験が出来ました。

どうすれば大量の情報を伝えられるか、なにより、自分はコンサート前にどんなものを読みたいのかを思い浮かべながら書きました。

書き始めは何から書き始めたら良いのかわからなくなり、少々パニックにもなりましたが、中村先生から指摘も頂き、何とか形になりました。

最初という事もあり、完全に満足出来るものとは言い難く、恥ずかしさもありましたが、自分の書いた文章が活字になり、プログラムとして綴じられ、たくさんの人に読まれるということはとても嬉しかったです。演奏会当日、前の席の方々がプログラムノートを開いて読み始められたとき、私はドキドキして緊張してしまいましたが、それと同時に「私が書いたんだよ。」と誰かに自慢したくなるような不思議な気持ちになりました。』(小川富久子)


(お)