大学院音楽学研究室ブログ-Osaka College of Music

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専攻夏合宿 姫路

今年は日帰り合宿となり、8月7日、姫路に教員と学生たちで出かけてきました。


まず、姫路駅からお城にむかって歩くこと10分、お蕎麦やさんでお昼をいただき、その後姫路市民会館へ。


卒論中間発表は堀さんの発表。教員や在学生から質問が相次ぎ、おおいに議論は盛り上がりました。
就活や教育実習などで十分な時間が割けなかったという堀さんの後期の奮闘に期待したいと思います。


その後、姫路城見学、近くの好古園散策と真夏の太陽をものともせず、散策は続きます。
夕刻、お城の前で解散したのち、学生たちと教員に分かれて、姫路の街めぐりへ。
教員はかき氷やビアーで身体を冷やし、新快速で帰阪しました。


専攻生が少ないなか、学生主導の合宿はプランも予約などもすべて学生が行います。
かつては2泊3日が普通で、遠く小豆島や日本海に出かけたこともありました。
この数年は近畿圏ですが、来年は思い切って湖北などはどうでしょう。


と湖北が出てきたのにはわけがあります。



8月20日、邦楽専攻の研修日帰り旅行に主任の井口が同行させていただきました。


邦楽専攻の菊武先生のお誘いで、丸三ハシモトさんという滋賀県木之本の楽器の絃の工場(文化庁選定保存技術)を訪問させていただきました。
4代目の橋本英宗さんの丁寧な説明と、複雑な手仕事の工程を紹介していただき、よい音づくりには、こういった裏方の伝統産業が欠かせないということを実感しました。
中国の古琴の絃にも取り組むなど、伝統芸を「受け継ぐ」だけでなく「新たな挑戦」ととらえておられるあたり、4代目は意欲的でエネルギッシュです。


繭から三味線、箏、薩摩琵琶の絃ができるまで、使われる餅、ウコンなどすべて国産です。
なんと、橋本さんは、音楽学の徳丸吉彦先生とのつながりからICTM(国際伝統音楽学会)の奈良MEA大会に出席されるそうです。
9月1日にはNHKの全国放送、「朝イチ」で会社が紹介されるとのこと、必見ですね。




写真は薩摩琵琶の絃


(井口淳子)