4月に音大の客員教授に就任された礒山雅先生の講義が７月11日に行われました。今回は初回ということもあって、自らの学生時代にさかのぼり、音楽学者としてのターニングポイントになった出来事を紹介しつつ、研究者に必要な能力や資質など、学問を究めるために何が必要か、ということをわかりやすく語っていただく内容でした。語学学習や留学についても、ご自身の選択が「ベストではない」としながらも、常にポジティブに挫折や失敗もプラスの方向に変える思考のコツのようなものを語っていただきました。
講義のあとは、近所のイタリアンに場所を移しましたが、お疲れなのに、専攻生一人一人の専門テーマを尋ねられ、アドバイスを与えてくださいました。たまたま今年の大学院生にはバロック時代をテーマにしている人が３名もいたため、彼（女）らにとってはとても力強い助言をいただく機会となりました。
次回は後期に予定されているこの特別講義、今回も『ポッペアの戴冠』に取り組んでいる大学院（声楽）の学生ほか教室一杯の学生が集まりましたが、後期もご期待ください！
井口淳子
