大学院音楽学研究室ブログ-Osaka College of Music

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中南米の音楽 千葉泉先生の講義@音楽博物館

新年あけましておめでとうございます。
今年も音楽学専攻ブログをよろしくお願いします。
さて新年初めの記事は、去年の終わりに行われたオープン授業のレポートです。


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12月21日の13時半から15時まで、中南米の民俗音楽演奏家であり、本業はスペイン語学や地域研究の先生である千葉泉氏(大阪大学教授)を博物館におまねきし、オープン授業をおこないました。

まずは講義形式で中南米の文化と音楽についてレクチャーと演奏。いうまでもなく、イスパノアメリカの文化の多様性のひとつには15世紀末からのヨーロッパからの移民の影響があります。
バロックの古いギターとこの地域のギターの関係にもふれながら、多彩なギター音楽(ギタロン、チャランゴなど珍しい多弦ギターなど)を説明、そして演奏とあっという間の90分でした。(ここまでがオープン授業だったのですが、その後もご報告しておきます)

授業の後半は、録音室へ移動。2名のプロの録音技師さんたちがスタンバイするなかで、まずはギターの弾き語りを録音。2曲がスムーズに進んでいきます。
最後の一曲はピアノの弾き語り。突然、千葉先生「今年の6月にピアノを始めたんですよね、いやー電気ピアノしか弾いていないんで、グランドピアノははじめてです」
演奏を始めようとするも譜面立てやいすの調整がわからず、しばし中断…。しかし、うたいはじめると、手が反応し、力強いタッチで伴奏をがんがん弾いておられる!
収録が終わったあと、「この曲ができたときに、どうしもピアノの音がほしいと思って、ピアノをああでもない、こうでもないと手探りで伴奏をつけたんです。ハハハ、譜面?そんなのありません、ほしい音をつけてたらできあがったんで」
学生はびっくり仰天していました。そ、そんな、ピアノってそんなに勝手に弾いてしまってよかった楽器なんですか??
年季の入ったギターよりも、ピアノの衝撃が強すぎた録音室。でもスタッフも学生も最後は笑顔で千葉ワールドを楽しんでいました。この録音CDは音楽学の資料室に保管してあります!

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(お)