昨年の夏に東京からお越しいただいた狂言師の奥津健太郎さんのワークショップ型映像教材が2本公開されました。
奥津さんはかつて放送関係の会社にお勤めであったということで、きっちりと台本をご自身で策定され、当日はほぼよどみなく撮影が行われました。
公開に先立ち、前期の授業で使用したところ、立ち方、所作などを体験した学生から「今まで鑑賞していただけではわからなかった難しさや奥深さがよく理解できた」と大好評でした。
たしかに、実際に立つ、歩く、手を広げる、笑うといった動作を映像に導かれつつやってみると、自分自身の身体の底に狂言的な記憶があることに気づきます。
発声編では老若男女の声を出してみるのですが、とにかくものすごい大音声でミレニアムホールがわれんばかりでした。
生徒役を務めてくださった研究生お二人、坂井さんとか金山さんも汗をかきつつ奮闘しておられます。
坂井さんは合唱のウォーミングアップにこの狂言の発声を時折試しておられるそうです。
日本の伝統芸能の底力、映像をぜひともご覧くださいませ!