来週日曜日に恵文社一乗寺店にてトークイベントを開催いたします。
対面では20名限定で、配信は無制限です。(下記のnoteから申し込めます)
トークはおそらく、青木さんの土着を取り戻す思想と実践に、私の中国農村フィールドワークが絡む内容になります。
この大学院ブログに掲載するのは、青木さんの複数のご著書を読み、ここに書いてあることは音大生にとってとても必要だと感じたからです。
キラキラした未来を夢想しつつも、一方で、「本当に音楽で働いていけるのだろうか?」と不安を抱えている学生は多いはず。
青木さんは、「働くことと稼ぐことは違う」と断言します。
そして都市の資本主義社会に取り込まれて摩滅、疲弊する前にそこから撤退して別の生き方を探ろう、それは今の時代、とても当たり前のチャレンジなんだ、と力強く説いておられます。
実際、青木さんは都市での仕事(大学などの講師、講演)、東吉野の私設図書館、就労支援の仕事と大きくは3つの仕事と顔を持っておられます。
複数の仕事、顔を持つこともサバイバル術の一つですし、そうでなく私のように一つの仕事(勤務先)であっても、フィールドワーカー、執筆者などの複数の顔を持ち、それぞれの世界を行ったり来たりすることで、エネルギーを補給しながら生きている例もあります。本音トークの中で、二人の失敗や弱点から学ぶことも多いのではないでしょうか。
恵文社一乗寺店へのアクセスはあまりよくありませんが、世界でもっとも美しい書店に国内から選ばれた素敵な空間は一度は訪問する価値がありますよ。(井口淳子)