諸民族の音楽(学部・教職必修科目)は80名近い大人数のクラスです。
西洋音楽を専門とする学生にとってこの授業は未知の音楽との出会いの場です。
前期授業も中盤にさしかかり、熱心にきく学生と後方で携帯に見入っている学生とに二分されていることが気になってきていました。
ちょうど、授業がインドの回になったので、シタールの田中峰彦先生に講義と実演をお願いしました。もっとも難解なインド音楽理論、ラーガとターラも演奏家としての解釈をもとにかみくだいて説明してくだり、学生にインド階名唱やインドリズムの手拍子を体験させる場面では、とてもノリがよく、後半のシタールソロの聴き方も熱が入っていました。
ただ、驚いたことは、すぐ眼の前でシタールが演奏され田中先生お得意のシタール弾き語りが披露され、もう一つの予備のシタールを全員に回しても、あくまでも携帯を見続けた受講生がいたことです!
授業後に回収したレポートには全員がきちんと感想などを書いていたので、携帯をみつつシタールや講義をきくすごい能力をもっている学生がいるということですね…。眼や耳が四つあるのでしょうか??
さて、H号館212音楽学資料室では、受講生の希望にそって、シタール、サントゥール、リュート、その他の楽器を体験できるのです。月から水の昼休みに開室していますので気軽に尋ねてみてください!楽器初心者用の映像もシタール、ヴィオラ・ダ・ガンバ、箏、三味線など数種類そろえています。
シタールの田中峰彦先生、座奏を椅子の上でためされました。手前は体験用のシタール