大学正門入ってすぐ前にH館というガラス吹き抜けの建物があります。
この建物はいわゆる研究棟(教員の研究室が並ぶ)なのですが、2階に「音楽学資料室」という部屋があります。壁一面が事典や楽書で埋め尽くされています。
そこで少人数の授業を行っています。
たとえば、前期ですと、音楽学講義、これは音楽学の英語専門書を講読するという少数精鋭の授業です。受講生のほとんどが大学院進学を目指し、院試の準備という目的で受講している少し特殊な授業です。予習の量からすると学内でも有数の授業ではないでしょうか。
もう一つは民族音楽学講義です。
こちらも「諸民族の音楽」(教職必修科目)という大クラスではできない内容をこころがけています。実際にムックリやシタール、三線が登場し、使用される音源はかなりマニアックなものです。今期は作曲専攻やミュージック・クリエイションの学生が素晴らしい反応をみせてくれるので、時に脱線することもあります。
少人数の場合、時には紅茶をふるまったりもします(先週は教員出演のラジオ番組を聴き、その内容についてお茶をのみながらディスカッション!)。そんな授業はおそらく他にはありませんね。
少人数なので、学生どうしが専攻をこえて仲良くなったり、学生と教員の距離もぐっと近づきます。
写真は授業で意気投合したギターとヴァイオリンの(かつての)受講生のデュオです。豊中市の「ぬくもりサロン」というシリーズで市内の銭湯で演奏をお客様に届けるユニークな活動です@蛍池「幸福温泉」