大学院音楽学研究室ブログ-Osaka College of Music

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音楽大学の利用価値

 音大ときくと、はなやかな舞台や演奏のイメージがつよいのですが、これから入学してくる学生たちにはぜひともキャンパスの中庭にある図書館を利用する贅沢を味わってほしいと思います。

 およそ100年の歴史をもつ大学ですし、音楽の単科大学ということもあり、音楽関係の雑誌、文献、そして音響資料も充実しています。
おそらく関西では一番?

 音楽学専攻生は卒論を意識しはじめると、とたんに図書館通いが始まります。テーマが決まると、参考文献がそれこそ増殖していきますので、書庫にこもって雑誌のバックナンバーなどを調べる楽しさ(!?)や、視聴室でCDやLD、DVDを見つめ続けることになります。LDは発行された当時、とても高価なものでした。クラシックやジャズなど音楽に関するLDがそろっているのもうれしい限りです。LPレコードもお忘れなく。

 ところで、今年の4回生は、図書館スタッフのNさんを頼りにしていたようです。Nさんは「サブジェクト・ライブラリアン(専門分野の知識をもつ司書)」と名付けていい、音楽がわかる司書さんです。卒論のテーマをつげると、Nさんから「こういう資料ご存じですか?」とアドバイスを受けることもたびたびだったときいています。こういった縁の下の力もちによって、図書館は支えられているのですね。Nさん、3月で異動されるそうです(涙!)。

 以前、在学中に1度も図書館に入ったことがないというツワモノに出会ったことがあります。これは学費の何割かを無駄に捨てているようなものです。一般の図書館や総合大学の図書館にはない資料を、在学中に利用するサービスも学費のなかに含まれているのですから。