民族音楽学の授業見学として楽器資料館へ。
今回はちょっと風変わりなクイズを書いたプリントを受講生たちに手渡し、クイズの回答を考えながら見学してもらいました。
Q1 この中で一番大きな楽器は?
Q2 一番低い音が鳴る楽器は?
Q3 楽器分類法、HS法の4分類のどこにも入らない楽器は?
などのクイズです。
クイズ以外にもズルナが東西にどのように変化していったのか、箏や琵琶の仲間たちは地域によってどのように形を変えたのか、ウードがリュートに、リュートからギターへ、ギターがさらに南米の変種ギターへ、と講義に登場した楽器は要チェック!
学生たちは天井までそびえる管楽器を見上げたり、何の楽器かわからない不思議な形の物体についてスタッフに質問していました。
最後まで残っていた数名は、フォルテピアノの数台弾き比べも聴かせていただきました。
当たり前のことですが、作曲者と同時代の楽器の音は、説得力があります。
ペダル一つでガラリと変わる音色や弦の材料によって低音がビンビン、ノイズを伴うなどモダンな楽器にない特徴に大興奮でした。そのうちの一台、エラールがなんと学生からの寄付によるものだったとは。
考えてみれば、ここにある楽器は寄付されたものも多く、大切な宝物を寄贈していただいたことにあらためて感謝です!
ところで、ウクライナの問題があってから気になっていたのが、ウクライナや戦争、内戦地域の楽器です。
ありました、ウクライナの美しいチンバリ(チンバロンの仲間、ペダル付き)、シリアのこれもとても繊細な装飾が施されたウード、他にもアフガニスタンやウィグルの楽器や、チベットの子どもの頭蓋骨を使った太鼓など、今後、入手しようにも入手困難な楽器がたくさんありました。
五月中のお昼休みに、ぜひ、足を運んでくださいね!夏には工事が予定されているそうです。
そして今週はいよいよ木曜日に17時から古楽カフェです。B207でチェンバロを体験できますよ!ふるってご参加くださいね!