大学院音楽学研究室ブログ-Osaka College of Music

大阪音楽大学大学院音楽学研究室に関連するお知らせをお伝えしていきます。研究室mail address:ongakugaku@daion.ac.jp 最新情報はTwitterで!

高校の先生方がガムラン体験!

小林江美先生からの夏休みリポートです。大阪府の高校の音楽科の先生方が、大学でガムラン体験をされたそうです。

 

「暑い夏休みの一日。

大阪府の高校音楽教員の皆さまが、ガムラン体験に集まってくださいました。

大阪音楽大学の誇る美しいガムランGong Kebyarを使っての、実演メインの研修会です。
楽器職人の渾身の作品で重量級で、パネルの木彫りも美しいです。

音楽の授業で民族音楽を取り上げ、動画や資料で見ることはあっても、実際触る機会はなかなかない楽器だと、喜んでくださいます。

皆さん開始前から写真を撮ったり、試しに鳴らしてみたり、目が輝いていました。

好奇心に満ちたイキイキとした表情に、テンションが上がります。

バリガムランならではの楽譜を用いずに展開するアプローチに冷や汗をかく先生もいらっしゃいましたが、間違えてもドンマイ!覚えたことをすぐ忘れても大丈夫~とガンガン曲に仕上げていく若干スパルタなひととき。

コテカンとアンセル、バリガムランの技法を盛り込んだ短い楽曲を完成しました。

みんなで奏でれば、何とかなる~、素晴らしい!!

頭でっかちではなく、感覚で、本能で叩く、止めるに取り組む感じ。
そして対での、団体での音でのコミュニケーションです。
Gongや低音楽器の音の圧がすごい~!とオンラインでは伝わらないライブならではの奏でる喜びを伝えてくれる先生も。

カルチャーショック受けてくださってる手ごたえにが、ひそかに嬉しい。

普段取り組む音楽とはひと味もふた味も違うバリガムランの世界へようこそ~!

芸能とは密接な関係にあるバリ島での生活や文化にも話が膨らんでいきます。

興味が尽きずたくさん質問をいただき、やり取りが楽しく発展しました。

なんぼでも知りたくなる~、とぐいぐい来る感じが嬉しい!

最近のあっさりした学生たちとの違いが‥。

(こんな熱い心を持った、ポジティブな明るい先生方の音楽授業はきっと楽しいやろな~。)

不遇だった高校時代の音楽授業を思い起こすと・・・私もそんな先生に習いたかった。

若い世代に民族音楽の面白さ、世界には多様な音楽文化があることを伝えていただきたい。

自分たちの価値感だけが正解ではない、とグローバルな視点を持つきっかけになるはず。

諍いに満ちた人間社会で、寛容な心をもち、平和に共生していくためにも、音楽文化の大切さを感じてほしい、、、

と、深い話をするには時間が足りなかったけど。

 

先生方それぞれがこれからの音楽の授業に何かを活かしてくださると嬉しいです。

楽しい研修会、お疲れ様でした!」

 

先生もガムランに夢中!?