つい先日、英文講読(大学院英語入試の準備も兼ねている)の受講生がズーム難民になり(周囲がうるさくて授業が聞き取れない)、「先生、今、大学ですか?ここでは聞き取れないのでそちらに行ってもよいですか?」と。
もちろんOK! お一人なら窓とドアを全開し、ズームと対面で授業を行いました。
終わった後、「すごくわかりやすかった!すぐ側で聞くとこんなに違うのですね」という話から次第に卒業後のことに話題が移りました。
大学院の入試が9月にある、ということをご存知なく、早速、いろいろ情報をお伝えしたのですが、学内にいても大学院の情報は意外と知られていませんね。
大学院の入試は9月と3月にありますが、9月(前期)に受験生が多いと3月(後期)はとても狭き門になります。昨年はとても受験生が多い年でした。
大学院をお勧めする理由は、演奏系の研究室であっても、2年間、修士論文に向けて考え、調べ、書くことで音楽家として、指導者として大きな成長ができることです。実技だけなら個人レッスンを卒業後も続ければよいのですが、大学院ならではの授業科目が揃っています。
音楽学は修論のためのゼミ、文献講読、特殊講義、そして受講生が自分で楽器や指導教員を決めることができる演奏実技の科目があります。いずれもほぼマンツーマンです。
現在はチェンバロと合唱を、それぞれ中野振一郎先生、本山秀毅先生にご指導いただいています。受講生が自ら希望した先生方です。
2020年は入学者がとても多く、珍しいことに管弦打が7名、それも全て異なる楽器で合格されました。
教員を目指す場合も、学部にプラスして修士の二年を経ることで格段に自信と実力が生まれてくると思います。
学部専攻に院がないという場合、音楽学も選択肢に入れてみませんか?ギターや邦楽やパイプオルガンなど、いずれも音楽学で得るものは無限大です。そもそも欧米では演奏家が音楽学の学位を持っていることは珍しくないのです。
いつでもご相談に応じます。
メール:ongakugaku@daion.ac.jp 月、水のお昼休みには院生がH212に在室していますので、相談に乗ってくれますよ。