大学院音楽学研究室ブログ-Osaka College of Music

大阪音楽大学大学院音楽学研究室に関連するお知らせをお伝えしていきます。研究室mail address:ongakugaku@daion.ac.jp 最新情報はTwitterで!

2021年 去年は去年、今年が始まる

あけましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願いいたします!!

 

さて、今年いただいた賀状には予想外に明るい文面が多かったように思います。CとかKといった単語はもう見るのも嫌、ということでしょうね。

去年は去年、今年は今年で心機一転、自分がやるべき仕事や研究を前に進めることに集中したいと思います。

もちろん、この先のことは何も見えてこず、どのような試練が待ち受けているのかと時に不安にかられますが、去年一年でわかったことは、すさまじい変化だと感じたことも実は過大、過剰に反応してしまっていたことが多かったのではないかということでした。本質的に変わらないことも多かったということに気づかされました。

わたしたちは政治家やエッセンシャルワーカーではなく、教育、研究、演奏その他を仕事としています。その与えられた仕事に邁進することしかできないし、その仕事とは時に不要不急と括られることもありますが、「決して不要ではない」ということも昨年みなが再確認したことだったと思います。

さて、音楽学研究室の行事としては2月24日(水)18時よりミレニアムホールで「修士リサイタル第4夜」に2名の大学院1年生、金山将太さんと坂井威文さんが出演されます。リサイタルとありますが、音楽学の場合は研究発表となります。

発表テーマなど詳細は追ってお知らせいたしますので、ぜひ、ご来場いただければと思います。

2021年がおだやかで実り豊かな一年となりますように!!(井口)

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うららかな三が日

 

大学院定期演奏会終了

11月24日(火)、大学院定期演奏会が無事終了いたしました。

今年は前投稿にもありましたように、音楽学研究室から金山将太さんが出演され、クープランクラヴサン曲集から<葦><両生類>を演奏されました。

トップバッターということで、緊張もあったかと思いますが、二つの対照的な作品を見事に弾き分けて、日頃の研究成果を発揮されました。実技の指導にあたられている中野振一郎先生、井幡万友美先生や講読担当の三島郁先生など日頃の指導陣が見守る中の幸福な学内デビューでした。

第一部は多彩な楽器が登場し、近代から現代にいたる楽しめる作品が並びました。ピアノ3台やヴァイオリン2台とピアノ、ユーフォニアムと大音量の演奏が続き、第二部はオペラが3名と、こちらも声量といいアクションといい華やかさとエネルギーに満ちあふれた力演が続きました。

いつも音楽学研究室を応援してくださっている科目履修生のNさんはこの日の調律を担当してくださったSさんともお知り合いだったとのこと、調律中のめずらしい写真を提供していただきました。ビデオ撮影者が入っておられたので、映像が公開されるかもしれません。

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フォン・ナーゲル社のクラヴサン、調律中
楽器:VON NAGEL- PARIS Built in 1990 Disposition : - double manual harpsichord built after an antique by N & Francois Blanchet, Paris 1730.

 

大学院定期演奏会に音楽学から出演いたします!

11月24日18時より、ザ・カレッジ・オペラハウスにて大学院定期演奏会が開催されます。

毎年、音楽学からはプログラム・ノートへの協力を行ってきましたが、今年は大学院1年の金山将太さんがチェンバロ演奏で出演されます。曲目はF.クープランクラヴサン曲集より<葦>と<両生類>、使用楽器はフランス、フォン・ナーゲル社のクラヴサンです。演奏作品はいずれも修士論文のテーマに関わるものです。

また金山さんと坂井威文さん(院1)はプログラム・ノートに協力されています。

第1部は作曲、ピアノ、管楽器(ユーフォニアム)、第2部はオペラと多彩で意欲的なプログラムです。

今年の閉塞感を吹き飛ばすような若いエネルギーを感じていただきたいと思います。

 

新型コロナのため、チケットについては下記のウェブサイトをご覧ください。

ご来場を心よりお待ちしています!!

 

www.daion.ac.jp

 

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世界のしょうない音楽ワークショップ2020

音楽学の先生方が毎年、参加されている世界のしょうない音楽ワークショップ、今年も始まります。

ガムランの小林江美先生、シタールの田中峰彦先生の紹介動画も公開中です。

豊中市民でなくとも今年はオンライン(Zoom)開催ですので、参加できます(定員を超えると市民優先です)。

世界にひとつの野村誠作品を一緒につくり初演しませんか?

応募をお待ちしています!!(井口)

以下、日本センチュリー交響楽団のウェブサイトからの情報です。

【世界のしょうない音楽ワークショップ&音楽祭 参加者募集中】

日本センチュリー交響楽団のメンバーや大阪音楽大学の先生、作曲家の野村誠さんと音楽を創るワークショップ「世界のしょうない音楽ワークショップ」。

今年はオンライン(Zoom)を使って開催します(11月5日~1月17日)。自宅のパソコンやスマートフォンで音楽家や他の参加者とつないでいろんな国の音楽を楽しみながら、オリジナルの音楽を創ってみます。1月17日(日)には豊中市立ローズ文化ホールに集まって、ワークショップで創ったオリジナルの音楽をみんなで演奏して映像をつくります。

豊中市のウェブサイトで詳しい内容を確認して、申込ができます。ご参加お待ちしています。 https://www.city.toyonaka.osaka.jp/jinken_gakushu/bunka/event/ev_music/sekainosyounai.html

 

ワークショップに向けての音楽家のからのメッセージはこちらから!

 日本センチュリー交響楽団編 https://youtu.be/0NPy8sDxjyU

 バリガムラン編 https://youtu.be/bB4mSX1Qano

 インドのシタール編 https://youtu.be/vX1D0UrIAbU

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大学院前期入試願書受付始まりました!

大学院前期入試願書受付が始まりました。

音楽学研究室からのメッセージ(学内ポータルサイトから配信)を以下、転載いたします。

 

音楽学研究室では音楽学(Musicology)の研究者のみならず、音楽学をバックボーンとする演奏家や指導者、音楽産業人を育成します。つまり、演奏家や音楽指導者を目指す学生、あるいは出版、マネジメント、音楽行政などで活躍したい学生や社会人を幅広く受け入れています。

大学院生は西洋芸術音楽、日本伝統音楽、民族音楽、ポピュラー音楽などおよそ全ての

音楽から自由に研究テーマを選びます。現在、在籍する 1 年生2名はそれぞれチェンバロと合唱を専門としています。将来どのような道に進むとしてもしっかりと音楽学的知識と思考法、価値観を身につけた人材は今後ますます社会から必要とされます。

大学院の授業は学部と異なり、各人の研究テーマに沿った少人数クラスです。論文ゼミは一対一、さらに文献研究は研究に必要な語学を中心に、また音楽学特殊研究では音楽学の最前線の論文をもとにディスカッションで思考力を鍛えます。

他大学にない特徴ある科目として音楽研究実習があります。研究上必要な楽器やジャンルを選び、実習科目として充実した指導を受けることができます。今年度は合唱指揮を本山秀毅先生に、チェンバロを中野振一郎、井幡万友美先生に担当していただいています。

入学試験の優秀者には奨学金があり、1年次の終わりに開かれる修士リサイタル優秀者にも奨学金が与えられます。

大学院の魅力は院生によると「先生方ととても距離が近く、一対一で教わることができること」だそうです。

大学院に関心があるけれど、迷っている場合はお気軽に相談メールを出してください。どのようなご質問にもお答えいたします。

 

大学院音楽学研究室主任 井口淳子 jiguchi@daion.ac.jp

 

その他最新情報はコチラから

大阪音楽大学大学院 

www.daion.ac.jp

 

音楽学研究室 twitter https://twitter.com/h212daion

 

P103 での練習風景 フォン・ナーゲル社の二段チェンバロを練習と授業で使用

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大学院前期・修論中間発表会

なかなか秋の気配が見えにくい猛暑の日々が続きます。さて、

8月24日(月)17時より、大学院前期・修論中間発表会を行いました。

発表者は1年の2名です。前半の坂井威文さんは、合唱実践、なかでも今年の状況下で「テレコーラス」のプロジェクトに関わった自身の経験から合唱論を展開した発表、そして後半の金山将太さんは、F.クープランクラヴサン曲集の表題と発想標語を分析した発表と、両者ともに力のこもったプレゼンテーションでした。

お二人の授業を担当されている三島先生、能登原先生もZoomでご参加くださり、今後につながるコメントや質問をなげかけてくださいました。

今年前期は大学院生にとっても決してよい環境とはいえない中、それでもお二人の発表からは不如意な印象は全くありませんでした。むしろ、テレコーラスといった合唱の本質を問いかける経験や、クープランの作品に向き会う時間がこの行動制限の中で十分にとれていることを感じさせてくれました。

入学前に比べると、格段に成長しているお二人ですが、早くも来年度の日程表には修士論文発表会の日時が記載されています。あっという間に2年間が終わってしまいそうです。

直近のオープンな機会としましては、11月24日(月)に大学院定期演奏会がオペラハウスで開催されます。音楽学研究室からもチェンバロ独奏が行われる予定です。

詳しくは後日のご案内となりますが、大学院の作曲、ピアノ、管楽器、弦楽器、声楽の多彩なプログラムを一夜でお楽しみいただける機会です。ご来場を心よりお待ちしています!

 

残暑というにはあまりに高温です、涼しい写真を1枚

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図書館の本格的再開までに

本学の図書館の書庫は新校舎に移ってからすばらしい空間に一変しました。

過去の音楽探検(松本京子先生)の写真を再掲します。

その書庫ですが、大学院生は書庫に入ることができます。

OPACで調べるよりも、実際に書庫に入り、たとえば、ある作曲家についてどれだけの文献があるのか、日本語のみならず洋書も背表紙を見ることができます。

そこで、こんな本があったのか!と気づくことも多いのです。

大学院生に「書庫に入ってきてね」と言ったところ「センセイ、今は入れません」と。図書館に問い合わせたところ、書庫は換気ができない、また今、梅雨時で湿度は70%にものぼることがわかりました。つまりウィルス感染がもっとも恐れられる空間なのです。

そこで、図書館にははるかに及びませんが、音楽学資料室に週一度、職員がつめていますので、本の背表紙をながめる、またそこにある文献やCDは借りることができます(貸し出し帳に記入、原則、1週間)ので、ご希望の方はメールをください。学部生もOKです。

アドレスはongakugaku@daion.ac.jp

窓やドアは開けて、複数名が重ならないようにしてお迎えします。

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図書館書庫(撮影・松本京子先生)